ビデオカードの水冷化
CPUの水冷化は簡易水冷の登場もあってそこそこ需要も増えておりますがビデオカードの水冷化は需要は減る一方で省エネ低発熱化が進めば進むほど減ってしまうのかな?と思ったりもする今日この頃です。
2015-07-01 19:07:36
そもそも何故ビデオカードの水冷化はCPUの水冷化ほど普及しなかったのか?
理由は幾つかあると思います。
・簡易水冷のようなキットが販売されていない
・ファン取り外し時に封印を破ってしまうので保証が無くなる
こんなところが大体の理由だと思いますが一番大きな理由はビデオカードの進化具合じゃないでしょうか。
CPUは極端な話2700Kと4770Kでは驚愕するほどの体感差はなく、4790Kクラスでクロック数効果で実感できるレベルに近いと思います。
一方ビデオカードの進化は2700K世代がGTX580だとするとGTX980が番号的には後継になりますので性能、低消費電力、発熱と比べ物にならない違いがあります。
GTX680との比較でもGTX960が大体同じくらいといった進化ですので、水冷化するよりもコンスタントに乗り換えた方がコスパがいいのが一番の理由だと思います。
ならビデオカードの水冷化は不要なのか?
いやいや!不要って事は無いと思います。
よくお客さんに説明する例えば「一つのファッション」という事です。
ビデオカードまで水冷化してあってはじめて完成したスタイルになるなら絶対にやるべきです。
ただ、乗換え時のコスパ的な考えとメンテナンスや乗換え時も水冷にするならパーツが流用できない可能性等々をジックリお考えいただく必要はあると思います。
まぁ・・男の浪漫一択で進んじゃうのもありだと思いますが!(笑
それではご覧ください。
男の浪漫TITAN X水冷化時の作業風景です。
1.まずは使用パーツ。
TITAN X、EK-FC Titan X - Acetal+Nickel、EK-FC Titan X Backplate - Blackでガッチリサンド!
どうせやるなら見た目もしっかり拘らなくちゃですね!
2.次はパッカリ外しちゃいましょ!
一昔前のグラボだと外すときに「ぶっ壊れるんじゃないか?」ってくらい力を入れた記憶があるのですが、今回のは凄いすんなり外れました。
コア部分のアップはこんな感じ。
並べてみると超かっちょいーですね!
3.細心の注意を払ってピッカピカにします。
4.熱伝導シートも見るからに純正より冷えそうな物に貼り換えます。
5.ここ注目です!ここまでやったらやっぱリキプロでしょ!これをやらずしてビデオカードの水冷語るべからず!といったらさすがに言い過ぎでしょうが・・(笑
でもたまに質問のメールいただくんですよね~。リキプロの塗り方教えてください!って。
ggrks!
何て事は言いませんが「自作するならショップに聞くべきではないと思います」と、ちょっと冷たい対応をしておりましたが・・
ちょっとだけ見せちゃおうかな?言っちゃおうかな?
まずはですね、利き腕じゃない方の袖を捲ってください。
次に捲った方の腕を軽くたたきます。
そしてスーっとね・・
違う!
ちょっと思いついたので載せただけなのでご安心を!
そして絶対に真似しないようにご注意ください!
実際にはこんな感じです。
メタルスライムみたいでしょ?液体金属みたいだし(笑
でも分量だけはマジな絶対的適量を厳守です!
自信が無かったら少なめにして伸ばして足りなかったらちょっと足す感じで!
塗り方もかなりコツが必要です。
綿棒で伸ばすのですが、当てて伸ばすんじゃなくて引っ張って伸ばす感じです。
量が多すぎたり塗る面の微調整にしくじると周りにはみ出して通電時お星さまになってしまう可能性もあります。
気になる仕上がりは・・
さすがに企業秘密です!
何枚かぶっ壊せば感覚で行けるようになるので頑張ってください(笑
5.水冷水枕を設置したら固定しないとですね。
6.固定ついでに今回はバックプレートも付けるので熱伝導シートもペタペタ貼ります。
7.はい!カバーも固定して完了です!
どうです?めっちゃカッコいいですよね!
なんというかシュッとしてスリムなのに重厚感というかオーラというか凄さを感じますよね!
効果の方も凄いですよ!
これだけやっても掛かったお金が高くないと思えるほどに!
新FFベンチを最高設定1920x1080でぶん回そうが何しようが45℃でビタ止まり!!
隣でテストしてたGTX980Tiがアイドルで47~48℃だった事を考えると恐ろしいほどの効果です。
次からはアレだな。
GTX980のSLIで温度がどうにもならなかったらAntecファンか水冷化もオススメしてみよう(笑