1%の努力

自分は本当に100%を出し尽くしているのか?自分ではそのつもりでも傍から見れば足りてないかもしれない。それは分からない。
だから日々1%の努力を積み重ねるしかないんだな。というお話。

2024-06-07

あれは2022年5月某日。
何のご縁か毎度ひいきにしてくださる法人様より解析用PC2台の依頼が届きました。
通常であればPC-takeなんて相手にもされないくらいの優良企業様なので気合も入ります。
期日までに余裕をもって作成を終え、テストの方もフルチェックで万全!
納入日も間違えが起こらないよう余裕の日程で出荷。

到着日の午後には担当者様よりメールのご連絡。
毎度毎度お褒めのお言葉をありがとうございます!
と思いきや何やら様子がおかしい・・
件名の横に添付画像のマークが付いている・・

嫌な予感しかしなかったが恐る恐るメールを開いてみると予想通りorz

「グラフィックボードが外れかかっていて背面IOパネルもずれが生じてUSBが差し込めない。」と・・

また配送事故が起こってしまったのか・・
早々にお詫びの連絡と念のため配送事故が起こった可能性の旨を担当営業所にご一報入れてくださいと連絡させていただいたところ予想外の返信が。

「2台とも同じ壊れ方をしているので私は配送事故とは思っておらずPC-takeのミスと考えています」
もう頭の中は真っ白だし、そう言われてしまえばぐうの音も出ませんでした。

しかし、とにかくご迷惑をお掛けしてしまっている事実は変わりませんので、早急に解決せねばなりません。

ここで役に立ったのは、もはや個人の趣味なのですが私は自分で組んだPCを出荷直前に何枚も色々な角度から撮影しているのです。
お客様から送られてきた背面画像と出荷直前に撮影してあった背面画像。
配送中に何かが起こってしまったのは火を見るよりも明らかでしたので配送業者の事故担当は即配送事故認定でした。

ただ、それは私の中の安心材料なだけであって、そんなことはお客様には関係ございません。
現に納入期日は過ぎてしまう状態が確定しているので、自腹で2台分のパーツを用意しつつ、並行して配送業者とやり取りを行いました。
最短で再作成、再テストを行い、今度は間違いが起こらぬよう直接お届けさせていただき、直接お詫びを入れさせていただきましたが、その際に意外なお話が・・

「弊社は予算によって発注先を決めております。PC-takeさんへの発注時はそれなりの予算が組まれている時ですので、もっとしっかりしていただかないと困ります」

ごもっともでございます。私の中でどこか怠慢があったのだろう。
価格だけで並べたら明らかに高いのに定期的にご依頼いただけている。
それは、それなりの期待あっての事。それが私の中で気が付かないうちに薄れてしまっていたのかもしれない。
これは法人案件だけではなく全てのお客様に対して私なりの誠意を示さなければならない。そう思いました。

今回の件は配送事故という事で決着しましたが、果たして配送事故はいつどこで、どのタイミングで起こっているのだろうか?
ふとした疑問でしたが配送事故に対して一歩踏み込んで考え直しました。

PC-takeから集荷依頼→ドライバーさんが引き上げ→地域のセンターに到着→センター間移動→地域のセンターに到着→ドライバーさんが持ち出し→お客様の元に到着

この流れのどこで事故は起こるのか?
可能性、確率は「センター間移動」が一番高いのは間違いない。
かといって「PC-take出荷→ドライバーさんが引き上げ→地域のセンターに到着」で事故が起こってしまっている可能性や「地域のセンターに到着→ドライバーさんが持ち出し→お客様の元に到着」で起こってしまっている可能性は否定できない。
例えそれが1%だって防げる1%だとしたら徹底してその1%を排除するしかない。

この考えをヒントにこの配送事故以降は「PC-takeから集荷依頼」を排除し、全てのパソコンを地域のセンターに直接持ち込ませていただいております。
結果、今日までの約2年間、幸いにも配送事故は起こっておりません。

これが私が出来る1%の努力の一つでございます。

偉そうなことをダラダラと書き綴りましたが、もしかしたら本日発送で配送事故が起こってしまうかもしれない。明日の配送分で起こってしまうかもしれません。
それはいつ起こってしまうかは分からないのですが、そうなってしまった場合も365日連絡が取れる体制、365日担当が変わらない体制、こうしたところも自分で出来る範囲の1%の積み重ね。

積み重ねる事でしか存続できない割にまだまだ自分は足りてねぇなっ!って思う今日この頃。
そろそろ自分をアップデートせねばですね(笑