塊魂
忘れもしない中二の一学期のとあるお話。
2022-11-15
中学校二年の一学期。
私の隣の席はKさんというクラスのアイドル的存在であり、後のテニス部の部長になる人物でした。高校も学区で上から3番目に進学するほどでした。
そんな見た目も可愛くて頭も良かったKさんでしたが、とある国語の授業にて先生から次の一行を読みなさい的な突発指名がありまして・・
この国語のT先生ってのが、今の時代では有り得ないヒステリックな先生でしてね。
忘れ物をしようものなら揉み上げの毛をギュッと上に引っ張る刑みたいなのが当たり前の先生でして、とにかく間違えずに目を付けられないように・・って先生だったのです。
その先生から突発指名でいきなり出題されたKさん。
問題は何だったかな?
詳細までは覚えていないのですが、話を先に進めるために問題の前後を大体のイメージで話しますと・・
「この虫の魂は凄いです」みたいな問題だったのですが、この「魂」をKさんはなんて読むか度忘れしてしまったのですよね。
そして隣の席の私に教科書で顔を隠しながら「瀧川瀧川・・これカタマリだっけ?タマシイだっけ?」って聞いてくるものですから私は超小さな声で「カタマリカタマリ」って答えたんですよ。
そしてKさんが「この虫のカタマリは凄いです」って答えたら一斉に爆笑が起こってしまったんですorz
見る見るうちに顔が真っ赤になっていくKさんの顔・・忘れることができません。
私は決してKさんを陥れるとか笑いものにするとかそんな考えは一切なく、本当に「カタマリ」って思ったからそう言ってしまったのですよね・・
本当にKさんには申し訳ないことをしたと今でも思っております。
もしも私が残りの人生でタイムマシンを開発できるのならば、私は迷いもなく中学校二年の一学期のこの日に戻って「タマシイタマシイ」ってKさんに伝えたい。
って、そんな妄想をしていたのですが、よくよく考えてみると恐らく「カタマリカタマリ」事件はKさんにとって人生初の屈辱的な出来事だったんじゃないか?って思ったのです。
もしかしたら、この「カタマリカタマリ」があったからこそ上位の難関校に進むくらいの努力が出来ることになったんじゃないか?と。
人生ってわからんですよね。
何がプラスに作用して何がマイナスに作用しているのか。していたのか。
結局のところ過去の全てのマイナスも受け入れて今はプラスである。はず!って思って生きていくのが気楽なのかもしれませんね(笑
って、めっちゃ自己弁護しちゃってますね・・
Kさん。もしも、このブログを見る事があって、間違いなくそのKは私だ!って思ったらご連絡ください!
私、生涯最大の謝罪を貴女に捧げます。