BTOパソコンのPC-take

初体験

こうして長い事パソコン組み立ての仕事を行わせていただいておりますと

2016-05-10 12:25:21

こうして長い事パソコン組み立ての仕事を行わせていただいておりますと
多種多様、様々な組み立てを経験させていただいているものです。
これは多分自慢していいレベルでやらさせていただいている自信すらあります。

そんな複雑な組み立てを行わせていただいているからこそ?なのか
メーカーにも情報が無く、ネット検索ですら引っ掛からないような
コアでレアな状況に陥ってしまう事も珍しくなかったりします。

そんな私でも今なお「初体験」になる事例もあったりするんですね。

それはつい先日ゴールデンウィーク真っ只中の5月2日。
特殊パーツ入荷待ちやらケース塗装やらで大変長らくお待たせしてしまっていたPCでの出来事。
ケース塗装中に仮の動作確認は行ってあったのですよ。

でも、今思い返せば抜かりはあったな・・と反省点もあります。

行っていた仮動作確認はMemtestとSP2004といった負荷テスト。
今時のMemtestではCPU温度も表示されるんですよね。
ただしBIOS温度やソフト系温度とは異なる値の場合が多いため当てにはなりません。
なので仮OSでも温度測定を行っていたのですが特別異常な数値は見受けられませんでした。

これが甘かったのですね。

いよいよ塗装も仕上がり完全な納品形態を完成したので
本格的な動作検証へ移ったわけです。
特にこのPCは男気設定店長拳4倍も行うマシンでしたので
温度や動作状況にはシビアな要求がございます。

さ~いよいよお手並み拝見と行こうか!
まずは電圧関連やクロック関連を定格に固定し
このマシンのデフォルトポテンシャルを見始めたのです。

が・・

一回目のちょい強め確認で驚きの数値が・・

CPU温度が80℃を越えていらっしゃるorz

これは一大事ですよ!
通常納品でも却下クラスな温度なのに、さらにここから店長拳ですぜ?
100℃越え確定!な状態なわけです。

この手の問題の時に疑うべきは3点
①CPU保護シールの剥がし忘れ
②CPUグリスの塗り忘れ
③固定金具類の締め付け具合

まぁまずは自分を疑え!って事ですね(笑

まさかそんなこと忘れてないよな・・
なんてドキドキしながらCPUクーラーを取り外したのですが
当然!その辺りは忘れているわけもなく大丈夫でした!
(ちょっと安心したのは内緒です・・)

ただ、締め付け具合ですね。
これはSkylakeの基盤自体が先代より0.3㎜程薄かったりしてまして
気持ち軽めの締め付けだったのは認めなくてはなりません。

念のためCPUグリスを塗り直し、感覚の許す限り強めに締め付け
再度温度測定を行ったのですが結果変わらず・・

次に怪しいのが温度測定ソフト。
これはカートに無いメーカーのマザーボードでして
今時温度センサーはCPUから取っているものの
CPU取付状況が正常な限り他ソフトで確認する必要はあります。

しかし結果は変わらず・・

こうなってくるとCPUの個体不良。
これで決まりでしょう。
そんなこともあるんだなぁ・・とブツクサ言いながらCPUを交換したのですが
何と結果は変わらずどころか、先程よりお熱な模様orz

一体何が原因なのか?

まさかのCPUクーラー?

まさかね(笑
CPUクーラーとかそんな複雑なものじゃないし・・

でもここまできたらCPUクーラーの確認もせねばなりません。

ということで在庫であったCPUクーラーを仮付けしてみると・・
うーん。
全く同じ状況でも40℃台・・

まじかよ!CPUクーラーって壊れてる事ってあったのかよ!

という初体験でございました(笑

ま~もしかしたら私が今まで運良く遭遇していなかっただけで
CPUクーラーの不具合自体は皆無といった訳ではないかもしれませんが・・

このCPUクーラーの右と左、どちらか一つは40℃台、どちらか一つは80℃台って言われても
明確に「こっち!」なんて分かりませんよね・・(笑
(画像では悪戦苦闘の痕跡があるため判断可能です!)